プレ更年期について
プレ更年期(38歳から45歳あたりの年代)においては女性ホルモンの分泌量はさほど変化はしませんが、「心身の不調」(特に肌トラブル・気持ちのブルー・イライラ・疲れやすい等)を覚えるケースがとても多くみられます。この時期の治療法は、即効的には「プラセンタ」(当院は主に筋肉注射)が有効ですし、エクオール(エクエル®)も改善のデータが出ています。
なおプレ更年期については、2024年7月の朝日放送ABCラジオ「私からだ上手にやさしくつきあえる毎日を。」出演時に解説しており、YouTubeでも配信しておりますので、ぜひご覧ください。
更年期と更年期障害について
2024年4月フェムケア実態調査では、「もしかして更年期?」と感じている40代後半の女性が80%にもおよび、生活に何かしらの支障ありと回答しています。実際に多くの女性が200以上の症状を実感されていますので、更年期の捉え方、そして更年期障害の診断はとても大切なのです。
更年期とは
閉経の前後5年間、あわせて10年間を更年期といいます。閉経の平均が50.5歳ですので、ほぼ45~55歳あたりになります。
更年期は現代女性のほとんどが通過するライフステージなのです。(平均寿命87.14歳)
図に示しますように、40代半ばを過ぎますと女性ホルモンは乱降下して(数か月から数年)この大小のゆらぎをもって急激に減少していきます。
そしてこのゆらぎの期間に多くの諸症状が出現してくるのです。
さて、更年期を迎えているかどうかは生理があるかないかではなく、女性ホルモン(エストロゲン)とそれを命令する下垂体からのホルモン(LH・FSH)の値で簡単にわかります。
ただし、甲状腺のバセドウ病や橋本病も更年期の症状とよく似ていますので、同時の血液検査で診断することができます。
更年期障害とは
更年期の諸症状として感じてくる60%は50歳を超えてからですが、40代でも多くの不調の出現があります。
現実的に多い症状を順番に示します。(20種類)
- 疲れやすい・しんどい
- 肩こり
- 白髪が気になる
- イライラする
- 疲れ目
- 気持ちのブルー
- 冷え症
- 異常な発汗
- 頭が重い
- 睡眠のトラブル(不眠)
- めまい
- 集中できない
- 抜け毛
- 物忘れ
- 性交がしにくい
- 肌の乾燥・しわ・たるみ
- 動悸・息切れ
- 手指のこわばり・痛み
- 腰が痛い
- 尿漏れ
そこで治療の開始時期ですが、生理の不順や閉経となるまで待つ必要はありません。あくまでもこの時期に今までなかった症状が出現し、不調と感じた時にご相談していただきたいのです。
前述しました女性ホルモン(エストロゲン)・それを命令する下垂体からのホルモン(LH・FSH)の検査結果によって、ケースに応じ最適な治療を行っております。
更年期障害の治療法
当院では以下が主体です。
A:プラセンタ療法
B:女性ホルモン補充療法(HRT)
C:漢方薬
A:プラセンタ療法
プラセンタ療法に関する詳細な説明はこちら
B:女性ホルモン補充療法(HRT)
エストロゲンの分泌が低下しますので、まさにその不足しているエストロゲンを補うことです。諸症状のある方は、早ければ10日くらいから改善が期待できます。
薬の種類 | 製品名 | 1日投与量 | 投与の方法 |
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飲み薬 | ジュリナ配合錠 | 1日1錠 | 経口薬 |
貼り薬 | メノエイドコンビパッチ | 週2回 | 下腹部の皮膚に貼ります |
肌に塗るジェル | ル・エストロジェル80g (42日分) |
2プッシュ | 腕に塗ります |
C:漢方薬
当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸などを体質や諸症状に合わせて処方しております。
女性ホルモン補充療法・美容注射・ニンニク注射・αリポ酸注射・プラセンタ療法との併用も可能です。
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